ベタ

ビンでベタを飼う方法

こんにちは、熱帯魚ぐらしです。

この記事ではビンでベタを飼う方法を紹介します。

ビンでベタが飼えるって聞いたけど難しいんじゃない?どんなことに注意したらいいのかな。初心者だけど大丈夫?

そんな質問に熱帯魚歴4年の私がお答えします。

この記事は

  • ビンでベタを飼う際に準備するもの
  • ベタを連れて帰った初日にやること
  • 日頃のお世話の仕方
  • 注意すべきこと

について順に説明していきます。

ビンでベタを飼うとき準備するもの

ビンでベタを飼うときに準備するものは大きく分けて2種類あります。それは、

  • 必要なもの
  • あると良いもの

です。

必要なものは、必ず揃えましょう。

必要なもの
  • 水槽代わりのビン(2L以上が好ましい)
  • カルキ抜き(おすすめ)
  • 餌(ひかりベタがおすすめ)

ビン

水槽の代わりになるビンは2L以上の容量があるものがおすすめです。水量が多いことで、水の劣化や水温の急激な変化を抑えることができます。

一般的にアクアリウム業界では1匹の熱帯魚に必要な飼育水は最低2Lとなっています。

もちろんそれより小さいビンでの飼育をされてる方もいますが、初心者の場合は2L以上のビンをおすすめします。

カルキ抜き

カルキ抜きは市販されているもので安いもので構いません。最近では100円ショップでも売られていたりします。2L飼育水を作るのに10滴ほどしか使いませんので、少量のものでOKです。

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餌はベタ用の餌を飼いましょう。ベタは浮いている餌しか食べません。また、消化器官が強くないので便秘などになりやすい熱帯魚でもあります。

そのためベタ用の餌を飼っておけば問題ないでしょう。

おすすめは「ひかりベタ」という餌です。

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あると良いものは、

  • おやすみリーフ
  • ヒーター
  • 水温計

です。

お金に余裕がある場合や他に事情がない限りはこちらの3つも揃えてもらえると安心です。

おやすみリーフ

おやすみリーフはベタ用に作られた人工水草で吸盤でカラス面に貼り付けて使用します。

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ベタは狭いところや水面近くの浮草で眠る習性があるため、おやすみリーフを入れておくと、なにもないビンよりはベタが安心できる環境になります。

ヒーター

ベタは熱帯魚の部類です。その中では低水温に強い方ではありますが、春や秋の朝晩の温度差が激しい季節や、冬場のヒーターのない場所での飼育は環境が過酷すぎますのでヒーターの設置をおすすめします。

飼育してみてベタの調子が良くない場合は温度変化が激しくて弱っている可能性が大きいのでまずヒーターを入れて温度を一定に保つといいです。

ヒーターは26℃程度で一定に保つものが1000〜2000円と安価で売られています。

ベタ水槽用の小さなヒーターも売っています。

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水温計

こちらは100〜200円で買えますので必ず買ってくださいの方に入れても良かったです。水温は目に見えませんので、水温計を入れておくとベタの体調管理に役立ちます。

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熱帯魚はじめての場合は水温からの考察はなかなか難しいかもしれませんが、経験を積むと水温の高低差が原因で体調を崩したかなとか、玄関は冷えるからエアコンのある部屋に移そうかなとか対策が取れます。

ヒーターを入れている場合、ヒーターが正常に稼働しているかの目安にもなりますので水温計はぜひ入れてほしいですね。

ベタ導入初日にやること

ベタを家につれて帰ってきたら、水槽で飼育する準備をしましょう。ビン水槽で飼育する場合、準備はベタを連れて帰ったその日に行ってOKです。

  1. 器具を水道水で洗う
  2. カルキ抜きで飼育水を作る
  3. 器具を設置
  4. ベタを入れる

それでは順番に解説します。

器具を水道水で洗う

まず使うものはすべて一度水道水でよく洗います。新品で買ってきたものも以前使っていてしまっていたものも、どちらもよく洗います

新品でも製造時のチリが付着していたり、以前使っていたものはその時の汚れが付いています。

なのでよく洗いましょう。

このとき強い洗剤や香りの強い石鹸などを使うのは控えましょう。万が一石鹸や洗剤が残っていると生体に有害です。

カルキ抜きで飼育水を作る

その次は飼育水を作りましょう。用意しておいたカルキ抜きを使ってカルキ抜きに書いてある規定の量で水道水のカルキを除去しましょう。

カルキ抜きを使うことで水道水内の有害物質が除去され、魚が触れても安心な水になります。

このとき飼育水はベタが運ばれてくるときに入っていた飼育水の温度と同じくらいになるように(だいたい26℃前後)調整しましょう。

ベタの引っ越しの際、水温が急に変わるとベタが驚いてストレスになります。ヒーターがある場合はヒーターでしっかり水温を26℃にしておきましょう。特に冬場の水道水は冷たくなるので汲み置きして暖かい部屋に置いておくなどの対策が必要です。

器具を設置

文字のとおりですが、ビンにヒーターなどを設置し(おやすみリーフ、水温計がある場合はそれらも設置)飼育水を入れて水温を安定させます。

ベタを入れる

ベタを入れます。このとき移し替える水の温度はできるだけ差がない様にしましょう。また、きれいな水に古い水がなるべく入らないように、ネットなどでベタをすくって入れるのがおすすめです。

古い水は汚れが混ざっているのでせっかくのきれいな水を汚してしまいます。

小さいビンでは水量が確保できないため少量の汚れの影響も大きいです。また濾過機能もないため汚れはそのままです。

気をつけましょう。

ビン飼育でのお世話の仕方

ベタをビンで飼育する際の日常のお世話を説明します。

  • 餌やり
  • 水槽の掃除
  • フレアリング
  • ベタの調子が良くないときは

この順番に解説します。

餌やり

餌やりは、

  • 1日に1〜2回
  • ベタ用の餌
  • 少量

を与えます。

餌のおすすめは先程もお伝えした「ひかりベタ」です。ひかりベタの場合1回5〜8粒を与えます。メスの場合は8〜12粒でもOKです。

ベタはメスのほうが食欲旺盛です。

食べ残しはその場で取り除きます。そのままにしておくと水を汚してしまうからです。

ここで注意すべきは餌のあげすぎです。餌をねだるからとどんどん餌を与えてしまうとベタは便秘になります。

ベタは消化器官が小さく便秘になりやすいです。また消化できずお腹にガスが溜まって転覆病になったりします。

自然界を思い出していただければ分かると思いますが、自然界では餌はそう簡単には手に入らないため空腹も当たり前だったりします。なので数日間餌を与えなくても餓死したりはしません。

餌は決まった量を与えましょう。

水槽の掃除

掃除は

  • フンの撤去
  • 水換え

です。

フンの撤去はフンを見つけたらスポイトなどで取り除き捨てます。ベタのフンは2〜5mmくらいの大きさです。まとまって出ることが多いのでスポイトで回収するのが簡単です。

水換えは1〜2日に1回全換水しましょう。水換えの頻度は水槽の水量や水温によって変わってきます。

ビンで飼育の場合濾過機能はありませんので、目に見えて水が汚れている場合はすぐに水換えを行ってください

水換えの手順は

  1. カルキ抜きした水を作り置きし常温にしておく
  2. ベタを別容器に移し、ビンやヒーターを水道水とスポンジなどでよく洗う
  3. 水槽にヒーター等をセットし、カルキ抜きしておいた飼育水を入れる
  4. ベタを水槽に戻す

です。

フレアリング

フレアリングは威嚇のときにベタが行う行動のことで、エラやヒレを大きく広げて泳ぎます。

これは自然界では敵が現れたときに行う威嚇ですが、観賞用に改良されたベタは天然のベタよりヒレが大きく発達しています。そのため定期的に広げさせないと運動不足でヒレが癒着してしまいます。

フレアリングは

1日1〜2回、5〜10分程度行わせてください。

やり方は、鏡を見せて、鏡に写った自分の姿に威嚇させるか、他のベタの動画を見せたり、実際に他のベタの水槽を隣においてもOKです

フレアリングは体力を消耗しますので、やりすぎには注意しましょう。あまりにも長時間やってしまうと、その環境に慣れてしまい威嚇しなくなってしまうことがあります。

そんなときは1週間ほどは動くものを見せないようにして、忘れさせましょう。そうしたら敵が見えたときまたフレアリングしてくれるようになります。

ベタの調子が良くないときは

ベタが水槽のそこでぐったりしていたり、餌の食いつきが良くないなと感じたら、塩浴がおすすめ

私は普段から少し塩入れるようにしています。

塩浴の効果
  • 塩による殺菌効果
  • 体液と飼育水の塩分濃度が等しいほうが魚への負担が減る

塩には殺菌効果があり有害な菌の繁殖を予防できますし、ベタ自身も動物なので体内に塩分があります。この体内の濃度と飼育水の濃度が近いほうがベタへの負担が軽減されるため、体調が悪そうなときは塩浴がおすすめなんです。

塩浴のやり方
  • 濃度は0.1〜0.5%
  • 期間は1週間(その間も水換えは行う)
  • 塩浴は急に濃度を濃くしないで1日毎に徐々
  • 塩浴中は餌はあげないか少なめ

濃度は0.1〜0.5%で行います。濃度計算は塩分濃度0.1%の場合、水1L(1000ml)あたり塩1gです。

魚が入っている水槽にそのまま塩を入れる場合は塩を溶かしてから入れるのではなく個体のまま入れます。

個体のまま入れると水槽内で自然にゆっくり溶けていきます。食塩水で水槽に入れてしますと急に水槽内の塩分濃度が上がることになるので魚がびっくりしてしまいます。

また、塩分は水草を枯らしてしまいますので、水草は別の水槽に移しておきましょう。

まとめ

最後に飼育の仕方をおさらいです。↓

ベタのビン飼育でのお世話の仕方
  • 餌やり:1日1〜2回、ひかりベタ5〜8粒
  • 掃除:全換水1〜2日に1回、フンはその都度除去
  • フレアリング:1日1回10分鏡を見せる
  • 調子が悪そうなときは塩浴:水1Lに対して塩5g

飼育しながらわからないことはショップの定員さんに聞いたり、ネットで調べたりして学んでいきましょう!

おまけ

ビンでベタを飼うことは可能ですがリスクもあります。ベタを初めて飼う場合は広めの水槽で飼うことをおすすめします。